写真は事実を映し出す、固定されたイメージを持つものである。もしその写真が時間が経つことにより、脳内で記憶がぼやけ、抽象的になり圧縮されていくように変化していったら、新しい写真表現になるのではないかと考えた。餅にサイアノタイプという薬品を使い、紫外線で写真を焼きつけた。展示中も湿度や気温、光に影響を受け、ぼやけひび割れながら変化してゆく。