私は糸の素材研究として線で立体を作ることと、糸を巻きつけてできる濃淡や模様に注目して作品を制作しました。 糸で作ることでそのものの機能や色、素材の違いを消し、身近なものの形を改めてみることができると思います。 また、硬いものは硬く、色の濃いものは濃く見えるように糸の量を調節し、糸を使った表現でできるそのものらしさを考えながら制作しました。 モチーフから糸を外すことが難しく、手法を見つけるまでに苦労しました。何度も試行錯誤を重ね、糸が自然にその形を保っているように見えるよう工夫しました。