機能性や希少性にものの価値観を重視している現代に、誰も気づかない性質を模索し、アートとして展開したいと思い着想に至った。機能性が特化しているものの大量生産されているため、人々に大事に扱われていない輪ゴムに目をつけた。洞察すると多くの機能性に気づく。質感、高弾力性、透け感、美しい飴色に気づいた。輪ゴムを結んで糸状にして編み、太陽の光で透かした。まるで人間の血潮のように美しく生命のようなものを感じた。この美しさは輪ゴムにしか出せない。人々の価値観に訴えられる身近な服を選んだ。布の伸縮自在に域を超え、多様な体型にもフィットする輪ゴムの価値を見出した。輪ゴムの重さなどを踏まえて実用的というよりは、コレクションのような人々を驚せるエンターテインメント性溢れる現代アート作品として、ブランド展開する。 輪ゴム 600×180×600(4点)、1820×90×910(2点)