"本作品は「タイトルの頭文字」=「タイトル」=「章」=「本文」の4段階でそれぞれに読むことのできる平仮名である。 例えば離れたところから木を見るとする。全体像を捉えて「あれは木だ」と認識する、近寄ってみると幹の表皮や枝からたくさんの葉が茂っている様子が見える、今度は葉を一枚手にとって目を凝らしてみると葉脈が見えてくる。 これらを同時に見ることができないように見るという行為には意識的な、あるいは無意識的なフォーカスが含まれているのではないだろうか。 引用 楠山正雄(1983)『桃太郎』青空文庫,https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html 朗読 : せいら(IPD VOICE)" W4000×H5000mm(1点) オックス、アクリルガッシュ