本作は、「行為」と「内容」のアナロジカルな関係を主題として制作された、体験の標本である。
作品は以下の2点で構成される。
① 装置の形状とそれが誘発する行為
② ①とインタラクティブな関係をもった映像とその内容
本作は、上記の2つの間に「遠いつながり」を作ることを試みたものである。体験者は装置に触れる前は、目の前の2つの要素に関係性を見出していない。しかし装置に触れてひとたびそのつながりを理解すると、何度もその関係を確かめたくなるような喜びを感じる。本作は5種類の装置と映像によって構成されている。それぞれの体験の原理や性質は異なるので、個々の作品に小さな考察を付した。
60×125×300mm(1点)、150×10×160mm(1点)、220×80×100mm(1点)、100×60×340mm(1点)、160×60×100mm(1点)