お寺の石畳。積み重ねられた板材。群をなす椋鳥。 モノが密集、堆積、あるいは集積したときに、ある種の力強さが生ま れます。全体(集合体)と細部(個体)を目が行き来することで、塊 の魅力に気づきます。 本作品は杭を等間隔に打ち、密集させることで大きな直方体を構成し ています。杭の持つ性質である高さの調整により、ピクセル単位で直 方体の各位置を操作でき、歪な地面に影響されることなく水平な上面 を作り上げています。ソリッドな形状がまるで地面から突き出してい るかのような、力強い佇まいを表現しています。