一度見たものは記憶領域のどこかにしまわれて、既視と化す。
されどいくら毎日過ごしても、未視がなくなることはなく、ただ既視が蓄えられていく。
そんな既視が増えすぎた時、本当に既視なのか、果たして未視なのか、似たようなものを見たことがあるだけなのか、わからなくなる。
私達は日々、そんな既視感と未視感に悩まされて生きている。