物や人に落ちる光と粉の研究 粉をかぶったフォークを静かにどかすと、影だけが取り残されたような現象が起きました。物と地面との隙間や、内側へと入り込むようにして辿り着いた粉の一粒一粒が、そこに不思議な奥行を生み出していました。それは、粉が真っ直ぐ落ちたのではなく、僅かな空気の流れに乗って舞うように落ちていたからです。物を照らす光の存在と、粉という質量をもった物質が重力の影響を受けてひたひたと積もっていく現象に繋がりを感じました。空気を満たす光の未知を、粉を使って研究した作品です。 粉(目地材)、フルイ、ガーゼ H900×W3600 (3点)