平面と立体の間をテーマにこの立体を制作した。 透明なアクリルは立体ではあるがその存在は光による現象で成り 立っている。 その一面に色をのせると、反射と屈折によって実際に色がのっている 面とは異なる場所が染まる。その様子は立体が色を立ち上がらせ、色 が立体を図形化しているようだ。 確かにそこに立体はあるが、アクリル一塊の形ではなく立体の色の形 を追う感覚になるのではないだろうか、そんな色と立体が互いに作用 し合う表現を試みた。