手仕事には生命力が宿る。 機械によるものづくりが主流となった現代では規格化されたモノを使うことが当たり前になっている。その中で失われつつある、人の手のゆらぎがもたらす豊かな感覚を回復するため、手仕事のもつ偶然性の価値を改めて見つめ直した。人の手が生み出す独特の模様と、素材の特性に基づく形・色・質感を抽出し、それらが一体となるあり方を探った。 目をとめることで見る人の感覚を均質なモノが溢れた世界から少し離れさせ、作品を通して生命の気配を感じる瞬間を作り出したいと考えた。