繊細なものを見ると、その美しさに惹かれながらも、ふと触れるのをためらう瞬間がある。この反応から、繊細なものの周囲には「斥力の場」が生じているのではないかと考えた。それは自らを守るため、近づくものを押し返すような力の働く空間である。 本作では、今にも吹き飛びそうな危うさの中で、作品の魅力としての「引力」とその脆さが放つ「斥力」を両立させた。この周囲には、相反する力の境界が浮かび上がる。