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菅俊一プロジェクトの学生課題展示

11月11日から14日の間、菅俊一プロジェクトの学部3、4年生が「アクセス権のデザイン」という課題発表展示、大学院生は「見る、触る、動く、〇〇。」という研究発表展示を行いました。 上野毛キャンパスの1号館で開催され、アナログ、デジタル、映像作品、プログラミングなど、様々な媒体と表現方法が調和されて、とても豊かな展示が出来ました。

 

◎「アクセス権のデザイン」展示あいさつ文

手の届かないところに置いてある物を取るために踏み台を用意すること、読めない言語の文字を自動翻訳して読めるようにすること、生では食べられない食材を調理して食べられるようにすること、映画を見るためにチケットを購入すること、このような事柄は私たちの生活の中のほんのわずかな要素でしかないですが、「アクセスできないところにアクセスできるようになった」という共通点があります。 そういった視点で私たちの生活を振り返ってみると、様々な人工物は、形あるもの無いもの問わずアクセス権の問題を扱っていると捉えることができます。それは言い換えると、デザインをするという行為はアクセス権を設定・変更・操作しているということでもあります。アクセス権というキーワードでデザインを捉え直すことで、デザインが対象とすべき領域や考え方、意識などがかなり変わるのではないかと考えています。 私たち多摩美術大学統合デザイン学科菅俊一プロジェクトでは、デザインという軸で、表現そのものや社会システムなどを新しく捉え直すための研究制作活動を行なっています。今年は「アクセス権」ということをテーマに、1ヶ月ほど参考文献の購読からリサーチ、プロトタイピングを経て、展示まで行うという課題に取り組みました。 ここに展示されている作品は、かなり荒削りの状態ではありますが、それぞれにアクセス権という視点で、改めて表現やそれを支える仕組みなどについて考え、気づき、具現化することで、これからのデザインを考えるための種のような物を見つけました。ぜひ作品をご覧いただき、みなさんもアクセス権という視点からデザインについて考えて頂けると幸いです。

菅俊一(多摩美術大学統合デザイン学科准教授)

「愛着」吉田栞菜

 

「赤黄青の四角、 あるいは、古代文字 あるいは、個人の無給労働」 西山七海

「赤黄青の四角、 あるいは、古代文字 あるいは、個人の無給労働」 西山七海

 

アクセス権の誤認「風」山本拓生

アクセス権の誤認「風」 山本拓生

 

「オブジェクトの感情」 日俣千樹

 

「画面内に影響する」佐藤晴太

 

「its cover」 高橋海松

 

 

 

修士展 「見る、触る、動く、〇〇。」

ご挨拶

 

私達は日頃、様々なものを見て、様々なものに触れて、そして様々な動きを感じ取っています。

しかし、この「見る」「触る」「動く」という一見単純な動詞は、私たちが想像している以上の複雑さを持って世界に立ち現れています。

例えば、見ているものによって、触れているものの感覚が変化してしまったり。

例えば、見慣れていたはずのものに少しの操作を加えることで、全く別の質感が生まれたり。

例えば、動いていないものの見方を変えることで動きが生まれたり。

本展示では、「見る」「触る」「動く」極めて基本的な世界の捉え方を、捉え直したり、組み替えたり、組み合わせたりすることで新たな認知の質感を得ることを目指した展示となっています。

どうぞ、新しい認識の試行の数々をお楽しみください。

 

修士展「見る、触る、動く、〇〇。」

廣川凜之介 IKU SHUUNAN 大前結渡 山口敏生

 

 

「PAPERAL-紙の生命力」 IKU SHUUNAN

 

「PAPERAL-紙の生命力」 IKU SHUUNAN

 

「線で動きを作る」 山口敏生

 

「補重」 大前結渡

 

「補重」 大前結渡