集合が移動する姿には、まとまりが生まれてほどけたり、多数と少数が入れ替わるような瞬間があります。そうしたつい目で追ってしまう魅力がよく表れているのが、ムクドリの群れだと思います。 全体には一定のリズムがあり、動きに安心感がある一方で、細部は毎回違っていて次の動きが読めない。規則性と揺らぎが同居することが、引き込まれる要因だと考えました。この作品では、その感覚を人工物の中に立ち上げることを目指しました。 眺め続けるうちに、鑑賞者の呼吸もその集合の動きに寄り添っていく。そんな、自分が集合と一体になったような心地よさを体験してもらいたいと思っています。